魚 類


 このページでは、佐渡のダイビングポイントを掲載。
 なお、このページでは潜ったことのある場所を掲載しているため、通常のダイビングポイントではなかったり、現在は潜ることができないポイントが掲載されているのでご了承願いたい。




願集落
願(ねがい)
ポイント:姉打島・水ぐり・長手・大野亀裏

 佐渡の北端に位置するエリア。
 佐渡汽船ターミナルから遠い、気象・海流の影響を受けやすい、漁船の乗船人数が少ない等の理由により、幻と化しているポイント(個人的には、数年に1回の割合でしか潜れていない)。

 水ぐりは、海面すれすれに根のトップが顔をのぞかせているポイント。

 大野亀裏は、その名のとおり奇岩「大野亀」の裏からエントリーするポイント。水路のようになっている根を巡る。地形的にも面白いかもしれない。

 専用の陸上施設は無いが、漁師さんの経営する民宿でトイレやシャワーを借りることができる。

 なお、巨大な一枚岩である大野亀は標高が167mあり、頂上までは20分ほどで行くことができる。
 6月上旬にはオレンジ色のトビシマカンゾウが咲き誇り、雄大で且つ美しい光景を目の当たりにすることができる。隣接するニッ亀と併せ、佐渡北端の自然景観を語る上で欠かさせない。

大野亀に咲き誇るトビシマカンゾウ


ニッ亀全景
二ッ亀(ふたつがめ)
ポイント:鍋のつる・かぶと岩・七蔵ぐり

 佐渡の景勝地である二ッ亀の裏に位置するエリア。狙いとしては、マダイや回遊魚。ちょっとしたクレバスもあり、地形を楽しむこともできる。

 鍋のつるという風変わりな名前は、鍋の持ち手のように丸く穴の開いた地形からきている。
 かぶと岩は海上に根のトップが突き出しているポイントで、七蔵ぐりは海面下に根のトップがあるポイント。

 二ッ亀の陸上施設はシャワーがある程度で、漁港からやや離れた所にある集落施設でトイレを借りることができる。
 夏から秋にかけて、時折使われるポイント。

鍋のつるの陸上景観


鷲崎漁港内
鷲崎(わしざき)
ポイント:げんたぐり・ゆうぐり・高瀬

 通常は、流れがありハードな「げんたぐり」を1本目に、流れがなく穏やかな「ゆうぐり」を2本目に潜ることが多い。
 どちらのポイントも生物層に大差はないが、げんたぐりでは大物も狙える(漁船で移動中に、イルカが見られたこともあるらしい)。
 高瀬は、海況の都合でげんたぐり、ゆうぐりのどちらかが潜れない場合に緊急避難的に使われることがある浅瀬のポイント。

 余談であるが、鷲崎は佐渡北端では最も大きな漁港であり、毎年冬に「寒ブリ祭り」が行われる。


沈船「不動丸」
見立(みたて)
ポイント:沈船・中瀬

 佐渡唯一の沈船ポイントがあるエリア。比較的深いところにあるポイントであり潜水時間は多少短くなる。
 以前は「不動丸」が一艘だけであったが、現在はこれに平行するように「ゆうなぎ」が沈められている(しかし、後から沈められたゆうなぎの方が腐食・崩壊の速度が速い)。
 沈船が一番面白いのは夏から秋にかけて。ネンブツダイやマアジ等の群れが大きくなり、これにアタックするイナダの群れを見ることができる。
 中瀬は極めてマイナーポイント。砂地に小さな根が点在しているのだが、特に潜行ブイがあるわけでもなく、よほどのことがない限りは潜る機会はないと思われる。

 余談であるが、かつては見立漁港からポイントに移動していたが、現在は北小浦漁港がベースとなる港となっている。


廃校を利用したダイビングセンター
北小浦(きたこうら)
ポイント:赤岩・長手・漁礁・浜田沖・ビーチ・漁港

 佐渡島ダイビングの代名詞でもある赤岩を擁する地区。
 春の安全祈願祭、夏の水中七夕、冬の水中クリスマスといったイベントが毎年行われており、漁師さんをはじめとする集落のサポートが嬉しい。

 赤岩は、いわずと知れたコブダイが必ず見られるポイントであるが、砂地のハゼ類、離れ根のウミウシ類、根のトップのハナタツやコケギンポ等、マクロ系も充実している。

 長手は、浅い砂地にある4つの根をじっくり回るマクロ系のポイント。夏から秋にかけては死滅回遊魚の出現も期待できる。

 漁礁は、二列に自然石を並べたポイント。設置されてから時間を経て、安定した魚群を見ることができるようになっている。

 浜田沖は一番新しいポイントで長手に似た感じ。潜ることは少ない。

 ビーチは、講習や体験ダイビングに使用されていたが、漁港が改修されてからは使用頻度が低くなっているかもしれない。

 漁港は海が荒れている時等、緊急避難的な使用。ただし、変わった生物が見られる可能性はある。

 小木と並び、佐渡では最も陸上の施設が整っている。
 廃校を利用している北小浦ダイビングセンターは温水シャワー、トイレ、更衣室、休憩所が完備されている。

ガイドと戯れるかつてのボスの弁慶

水中クリスマス


弁天ビーチ
虫崎(むしざき)
ポイント:弁天ビーチ・兵庫崎・集落前・ヘビ岩・三ツ石岩

 大きく分けると、ダイバー御用達の弁天食堂下にある弁天ビーチと虫崎漁港周辺のその他のポイントに分かれている地区。

 弁天ビーチは、玉石の海岸でややエントリーしにくいが、浅瀬の光と波が織り成すゆらぎに包まれたリラクゼーションダイビングを楽しめるポイント。また、沖合いには網の残骸があり、浅いビーチポイントにもかかわらず、何が出てくるか判らないというワクワク感のあるポイントでもある。

 兵庫崎は、以前は北小浦漁港からボートで移動していたが、現在は集落前からビーチエントリーすることが多い。エントリーから徐々に深くなる海底を進み、暫くして浅瀬に戻ってくるというコースをたどる。このポイントは−15m程までは小さな根に海藻類が繁茂、−25m程までは小さな根にウミシダ類が繁茂、それよりも深いところは砂地になっている。
 このうち、ウミシダゾーンではリュウグウハゼを高確率で見ることができる。

 集落前もビーチエントリー。消波ブロックの外で生物観察をするポイント。

 虫崎漁港から船を出すヘビ岩、三ツ石岩は日曜日限定のポイント。浅瀬で小さな根がある。

弁天ビーチの水中景観

虫崎漁港


梅津ビーチのエントリー口
梅津(うめづ)
ポイント:ビーチ

 梅津公園からビーチエントリーするポイント。
 施設としてはトイレと夏季限定ではあるがシャワーがある。着替えや水道は別の場所に移動して行う必要がある。

 消波ブロック内の穏やかな浅瀬で、アマモの草原とマクロ生物を観察したい。


加茂湖(海水導入管付近)
加茂湖(かもこ)
ポイント:海水導入管

 加茂湖は元々は淡水の湖であったが、明治期に海とつなげて汽水湖となった。このため、通常のダイビングポイントでは見かけない砂泥地に生息する生物を観察することができる。

 今後のポイント開発を期待したい。


水津漁港
水津(すいづ)
ポイント:竜宮・イガラ島・赤亀・風島弁天

 風島弁天を除き、いずれもポイントは深い。見られる生物としては、確実にマダイをチェックしておきたい。
 着替えやトイレは、漁港に併設された施設を利用。

 2008年に佐渡島を襲った高波被害により漁港に大きな被害が出て以降、ダイビングポイントとしては暫くクローズしていたが、2015年頃からダイバーの受け入れが再開された。


片野尾漁港
片野尾(かたのお)
ポイント:学校下・風島弁天裏

 水津の隣に位置する集落。
 2005年に小さいながらも綺麗な陸上施設ができ、ダイバーの受け入れを始めた。
 ただし、現在ダイバーを受け入れているのかは不明。

 学校下は砂地にいくつもの岩が連なっているポイント。
 風島弁天裏は、プチドロップオフ。 


ポイントのあるガニガ瀬
矢柄(やがら)
ポイント:ガニガ瀬トンネル・三島

 佐渡汽船両津港ターミナルからは最も遠いところに位置する区域。残念ながら、現在はダイビングの受け入れはしていない。

 ポイントへは矢柄漁港から出航し、海に突き出した関岬を回っていくため、佐渡のダイビングポイントの中では船に乗っている時間は長い。

 メインのポイントであるガニガ瀬トンネルは、L字に曲がった長い海中トンネルがあり、暗がりの先にある出口の水の青が印象深い。個人的には佐渡のポイントの中では最も楽しい地形ポイント。
 三島は瀬の周囲を巡るポイント。


高千漁港
高千(たかち)
ポイント:沖の御子岩

 常時潜れるエリアではなく、ダイバーを受け入れるための特別な施設はない(トイレやシャワーは、近隣の入崎海水浴場の施設を使用する)。

 潜ったことのあるポイントは、沖の御子岩のみ。特にポイントを示すブイがあるわけではなく、船頭さんが探知機で海底を探り、根のあるところでエントリーする。

 海の中は、マダイやマアジ等の魚の魚影が濃い。人間によって荒らされていない野生の海を体験することができる。

 


波蝕甌穴群
平根崎(ひらねざき)
ポイント:海中温泉

 国指定天然記念物の波蝕甌穴群(指定名称は「平根崎の波蝕甌穴群」)の脇からエントリーするという、ありがたいポイント。
 ただし、外海に直接さらされており海況がダイビングに適することが少ないこともあってか、ダイビングで使用されることは少ない。
 駐車場でダイビング器材を完全装備してからエントリーするまで結構な距離があり、移動が大変なポイントでもある。また、エントリー・エキジットは小さな入り江から行うが、多少のスキルと、それなりの勇気が必要。
 なお、個人的には経験はないが、近年は姫津漁港から船でポイントに向かう場合が多いようである。

 通常、エントリーすると海中温泉へと向かう。2本とも海中温泉でダイビングをする場合、1本目に生卵を仕掛け、2本目に回収することが多い。
 海中温泉を楽しんだ後は、海中にもある波蝕甌穴群の地形を楽しみ、最後に浅瀬のアマモ場へと移動する。晴れていればアマモの草原に陽射しが降り注ぎ美しい。

 ビーチエントリーの場合、陸上施設は駐車場脇にあるトイレのみ。

岩の割れ目から噴出している温泉


北狄漁港
北狄(きたえびす)
ポイント:大島

 普段潜るエリアではない。このため、休憩施設、水道等の施設はまったくない。

 個人的には講習で1度使用したほかは、2003年にファンダイビングで潜ったのみ。


姫津漁港のシンボルである姫津大橋
姫津(ひめづ)
ポイント:アーチ・虎ヶ瀬・灯台下・ビーチ

 姫津は地形が面白いと言われるが、個人的には地形に重きを置いていないので、その点での評価はし辛い。しかし、結構マクロ系の生物も現れてくれるので、不満はない。

 アーチは、水深20mほどの地点にあるアーチを潜り抜けた後、徐々に水深を上げていくポイント。アーチの付近では根魚が、浅瀬ではウミウシなどのマクロ系生物を見ることができる。

 灯台下は潮流の影響が少なく、他のポイントがクローズしても潜ることのできるポイント。

 ビーチは、入り江となっている小さな砂浜からエントリーする。観光遊覧船のシャーク号の航路になっていることから沖に出ることはできないが、浅瀬にすむマクロ系の生物をじっくりと観察することができるお勧めのポイント。講習や体験ダイビングでもよく使われる。

 陸上施設は、トイレ、シャワー(温水シャワーもあるが有料)などがある。
 また、漁港内に設置されている販売所ではスルメや塩辛が販売されている。

姫津ビーチエントリー口


高瀬漁港
高瀬(たこせ)
ポイント:長手岬・のぞみ・おんべ・白岩沖・さかえぐり・黒島・白島小島・シイラ漬け

 2002年頃からダイバーを受け入れ始め、一時はダイバーで賑わった地区。残念ながら、現在はクローズしている。

 長手岬の海底ではジョーフィッシュを、また、いくつかのポイントでは大型のマダイの群れを見ることができた。
 また、1度だけではあるが、漁船で30分ほど沖へと移動し、竹の束を海面下に設置した「シイラ漬け」でダイビングをしたことがある。その名のとおりシイラのほか、イスズミ、ウスバハギといった普段は見ることができない魚が次々に群れで訪れ、楽しむことができた。


牡蠣棚のカキ
沢根(さわね)

 普段潜るポイントではない。そして、2度と潜ることはないと思われる。
 フリーウェイオーナーの佐久間さんが漁協関係者の方と調整し、真野湾沿岸にある牡蠣棚を写真撮影するためだけにダイビングを敢行。

 牡蠣棚は水深7m程の浅い海に設置されており、ロープに数珠繋ぎで吊り下げられていた。
 また、海底は砂泥層であり、普段潜るダイビングポイントとは異なる生物層であった。

 なお、内湾であることから、透明度はあまりよくない。


国道350線に設置された背合のバス停
背合(せなごう)
ポイント:ビーチ

 画像のバス停脇から海岸へと降り、そのままビーチエントリーをするポイント。海底はごろたの丸石で、小さな根を廻りながらウミウシ等のマクロ生物を探す。

 トイレや水道等は、近くの「ふれあいハウス潮津の里」の施設をお借りする。


琴浦漁港とクラブハウス
小木(おぎ)
ポイント:竜王洞・薬師寺・おんべ・赤灯台下・小間・幸福地蔵・千石・大間・中瀬・新谷・いわしぐり

 佐渡で最も南に位置するエリア。つまり、佐渡で対馬海流に最も早くぶつかるところである。このため、他の地域とは生物層が少々違うような気がする。
 また、ダイビングポイント一帯は地震や噴火による複雑な地形を形成しているとして国指定天然記念物に指定されている(指定名称は「佐渡小木海岸」)。

 竜王洞はクラブハウス脇の溶岩性洞窟を抜け、タイドプールからエントリーする。基本的にマクロ生物狙いのポイント(薬師寺からエントリーし、竜王洞からエキジットするというパターンもある)。
 また、冬期はダンゴウオ狙いのナイトダイビングがしばしば開催される。

 赤灯台は、漁港の出入り口に設置された赤灯台付近からエントリーするポイント。ジョーフィッシュやアカオビコテグリが安定して見られる。

 小間は浅いポイントで、冬〜春季にかけてホテイウオが見られる確率が高い。幸福地蔵の隣に位置するポイントであるため、小間から地蔵に移動することも可能。

 幸福地蔵は、その名のとおり海中に地蔵が安置されているポイント。地蔵のほかにも、砂地でのジョーフィッシュや海中トンネルがあり、見所が多く、最も利用されているポイント。

 千石は海中の渓谷から礫交じりの海底を目指すポイント。海底ではジョーフィッシュ等を、渓谷ではウミカラマツやマクロ生物を観察できる。

 新谷は、大きなウミカラマツをはじめとする腔腸動物が多く見られるポイント。

 いわしぐりは、大きな根の周辺を巡るポイント。海底には、かつての千石船の寄港地であることの痕跡なのか、陶磁器の破片が散見される。

 陸上施設としては、温水シャワー、更衣室、食堂などがある。
 また、寒い時期にあっては、温水の湯船が用意され、ダイビング後にはドライスーツのまま温まることができる(このサービスがあるのは、佐渡では小木だけ)。

竜王洞のエントリー口

幸福地蔵

Freeway(ふりーうぇい)

 佐渡の幹線である国道350号線沿線に、店舗を構えている。
 
Freeway新潟店(ふりーうぇいにいがたてん)

 2008年、新潟市中央区女池地内(紫鳥線沿い、女池小学校向かい)にオープンした新潟店。