魚 類


 このページでは、佐渡の海で撮影した硬骨魚綱スズキ目を掲載。
 スズキ目は魚類で最大のグループ。しかも、マダイ、ブリ、クロマグロなどといったメジャーな魚が多く含まれている。
 なお、本ページに掲載されている魚類は105種。

※ 出現度については、極めて普通>普通>中程度>低い>稀>極めて稀。ただし、主観に基づくものである。 


硬骨魚綱
 ウナギ目
  スズキ亜目
キンギョハナダイyg(ハタ科 ナガハナダイ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2022.9.17
時  期:秋
出現度:極めて稀

 極小さなスズメダイの幼魚の群れに1尾だけ混じっていたハナダイの幼魚。
 ハナダイの仲間が佐渡のポイントに現れることはほとんどないが、2022年の秋は以下2種を含めハナダイが群れ泳ぐという南の島の海のような光景が広がり、佐渡ダイバーを歓喜させた。
アカオビハナダイyg(ハタ科 ナガハナダイ属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2022.10.1
時  期:秋
出現度:極めて稀

 本種と次種は同種かもしれないが、別種として同定みた。
 理由としては、@尾鰭に縁取りがないこと、A側線下方横列鱗数が16枚であるように見えるため。
ケラマハナダイyg(ハタ科 ナガハナダイ属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2022.10.1
時  期:秋
出現度:極めて稀

 前種との相違点は、@尾鰭に縁取りがあること、A側線下方横列鱗数が19枚であるように見えるため。
マハタモドキ(ハタ科 マハタ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2010.7.18
時  期:通年
出現度:中程度

 マハタとの相違点は、縞の形状(マハタ:後ろから2番目の横縞は2分される、マハタモドキ:同位置の縞は2分しない)、尾鰭の配色(マハタ:後縁は白い、マハタモドキ:一様に暗色)。
 次種とことなり、普段は中層を泳いでいる。
キジハタ(ハタ科 マハタ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2009.10.24
時  期:通年
出現度:普通

 ベージュの地にオレンジのスポット・・・なかなかに美しい魚である。しかし、個体によっては茶色の地にベージュのスポットという地味なまだら模様のものもいる。
 泳いでいるよりも、砂の上に鎮座していることが多い魚。
アオハタyg(ハタ科 マハタ属)
撮影地:虫崎(兵庫崎)
撮影日:2016.11.4
時  期:秋
出現度:低い

 地味な外見だが、多少南方系の死滅回遊魚。秋になるとロープの残骸等で幼魚を見かける。
 一方で、成魚に近いサイズを見かけることは稀。
 漢字で書くと「青羽太」。鰭が青いためというが、・・・青?。 
キハッソクyg(ハタ科 キハッソク属)
撮影地:虫崎(兵庫崎)
撮影日:2010.9.19
時  期:秋
出現度:稀

 秋になると現れる死滅回遊魚で、レモンイエローの体色が鮮やか。佐渡では必ずしも安定して見られるわけではないが、2010年の秋は非常に多くの個体を見ることができた。
 何かあればすぐに隙間等に隠れることができる岩礁等の場所を好む。
ジョーフッシュの一種(アゴアマダイ科 アゴアマダイ属)

撮影地:小木(白灯台)
撮影日:2021.9.20
時  期:夏〜秋
出現度:中程度

 佐渡に生息するジョーフィッシュ(「ジョー」とは顎の意)は、未記載の新種とのこと。
 佐渡のポイントで見ることができるのは小木のみ(高瀬でも生息は確認されている)。礫混じりの海底にコロニーを形成しているが、見ることができるかはジョーフィッシュ次第。
ネンブツダイyg(テンジクダイ科 テンジクダイ属)
撮影地:北小浦(魚礁)
撮影日:2016.9.18
時  期:秋(〜冬)
出現度:中程度

 秋になると見られる死滅回遊魚。
 佐渡に流れ着く死滅回遊魚の中では比較的安定して秋になるとまとまった数が見られるものの、年によって見られる個体数に差がある。見立の沈船に、本種の大きな群れがついている光景は壮観。
コスジイシモチ(テンジクダイ科 テンジクダイ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2005.10.16
時  期:秋
出現度:極めて稀

 2005年に長手と中瀬で各1尾を観察。いずれの場合も、近くにはネンブツダイの群れもいたのだが、混じろうとはせずに単独行動を選択していた。 
シイラ(シイラ科 シイラ属)
撮影地:願(姉打島)
撮影日:2013.9.14
時  期:秋?
出現度:極めて稀

 やや外洋の表層が生息域であることからダイビング中に見かけることは少なく、観察できたのは2度。
 光を浴びて魚体が青く光ることがあるが独特の色合いで美しい。
ブリ(アジ科 ブリ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2007.10.8
時  期:通年
出現度:中程度

 画像の個体群は、サイズ的にはイナダクラス。この時は、マアジやイサキの群れが近くにいたにもかかわらず、根のトップでやる気なさそうにゆっくりと泳いでいた。
 わがままを言えば、ブリクラスの大群を見てみたい。
ヒラマサ(アジ科 ブリ属)
撮影地:願(水潜)
撮影日:2020.6.6
時  期:?
出現度:低い

 ブリとヒラマサの区別は難しいが、腹鰭が黄色(ブリは白色)であることからヒラマサと判断。それ以外の相違点微妙で、海中での判断は難しい。
カンパチ(アジ科 ブリ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2011.9.17
時  期:夏〜秋
出現度:低い

 ブリやヒラマサとは異なり、顔に斜めのラインが入る(ただし、親になるとこのラインは消えてしまう)。
 また、ブリ等よりも体高が高い。
マアジ(アジ科 マアジ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2000.9.10
時  期:通年(夏〜秋によく見かけられる)
出現度:普通

 本種の大群を見ると、佐渡の海は豊かだなと思う。金属光沢の無駄の無いボディが泳ぐ様は、実に美しい。彼らには悪いが、捕食者から逃げ惑う際の群れの動きはいつまで見ていても見飽きない。
ヒイラギyg(ヒイラギ科 ヒイラギ属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2018.10.21
時  期:不明
出現度:極めて稀

 文献によれば沿岸の浅瀬や河川の汽水域に生息し、新潟県内では信濃川や阿賀野川でも見られるという。しかし、佐渡のダイビング中に見られることは極めて少ないと思われ、この時初めて無数の大群で現れた本種を観察することができた。
ヨコスジフエダイyg(フエダイ科 フエダイ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2010.9.19
時  期:秋
出現度:、稀

 魚類は頭から尾にかけて通る線を縦、背から腹にかけて通る線を横と定義しているが、その定義から外れた和名をつけられている魚。
 佐渡には死滅回遊魚として秋に現れるが、多数見られたのは2010年のみ。
クロサギyg(クロサギ科 クロサギ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2022.9.19
時  期:通年?
出現度:極めて稀

 背鰭の一部が黒いことから判断。
 通常のダイビングポイントで見かけることは稀だが、佐渡島は日本海側における生息域の北端。内湾や浅瀬が生息地のようである。
ヒゲソリダイ(タイ科 クロダイ属)
撮影地:北小浦(漁礁)
撮影日:2024.10.27
時  期:?
出現度:極めて稀

 下北半島以南が本種の生息地であることから、佐渡に生息していると考えられるが、この時初めて観察。
 漁礁の岩陰をうろうろと泳いでいた。
イサキyg(イサキ科 イサキ属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2021.8.1
時  期:夏〜秋
出現度:中程度

 死滅回遊魚。年によって出現数に差はあるが、赤岩のトップに本種の小集団がいると、秋になったなと感じられる。。
 黒い縦じまの魚が群れで泳ぐ姿は普段の佐渡では見られない光景であり、目を引く。
クロダイ(タイ科 クロダイ属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2007.10.6
時  期:通年
出現度:普通

 釣り人は、本種を「チヌ」「チンダイ」などと呼んで、珍重している。
 しかし、ダイバーは、あまり珍重していない。
 この差はどこから来ているのか。マダイに比べ、小物感があるせいだろうか?
マダイ(タイ科 マダイ属)
撮影地:小木(薬師寺)
撮影日:2007.10.28
時  期:通年
出現度:普通

 写真のような小さな個体はチョロチョロと泳いでいるだけだが、ポイントによっては大型個体の群れが悠然と泳いでいる姿を観察できる。
 海中では目の上のラインと体表面のスポットの青が目立つ。
チダイ?(タイ科 チダイ属)
撮影地:北小浦(漁礁)
撮影日:2020.8.1
時  期:通年?
出現度:低い

 前種に似るが、@鰓の縁が赤い、尾びれの後縁が黒くない、背鰭の第3・4棘が長く伸びるという点で異なる。ただし、画像の個体ではよくわからない。ただし、大型のオスではおでこが隆起するとのことで、その一点をもって「チダイ?」とさせていただいた。
メイチダイyg(フエフキダイ科 メイチダイ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2023.9.18
時  期:秋
出現度:極めて稀

 死滅回遊魚。これまで2回観察。
 体に入る横縞が特徴的だが、これは幼魚特有の模様で、成魚になると消えてしまう。
 海藻の間をちょこまかと動き回り、なかなか写真を撮らせてくれない。
イトフエフキyg(フエフキダイ科 フエフキダイ属)
撮影地:平根崎
撮影日:2006.10.1
時  期:秋
出現度:極めて稀

 幼魚であることから自信はないが、イトフエフキと思われる。
 沖縄などの海で見かけても間違いなく写真撮影はしないが、佐渡で見られることは稀であるため、ついつい何枚も撮影してしまった。
フエフキダイyg(フエフキダイ科 フエフキダイ属)
撮影地:小木(竜王洞)
撮影日:2024.9.16
時  期:秋
出現度:極めて稀

 海藻の森でちょろちょろと動いていた。この時初めて観察。
シロギス(キス科 キス属)
撮影地:虫崎(弁天ビーチ)
撮影日:2008.9.18
時  期:夏〜秋
出現度:低い

 浅瀬の砂地で見かける。
 個人的にはキスはフライで食べる魚であり、普段は水中で観察する対象にはなっていない。
 しかし、画像のように光の降り注ぐ浅瀬で群れている様はなかなか美しいと思う。
ヒメジ(ヒメジ科 ヒメジ属)
撮影地:北小浦(漁礁)
撮影日:2007.10.8
時  期:夏〜秋
出現度:中程度

 死滅回遊魚ではないらしいが、夏になるとどこからか現れる魚。
 下あごに1対の黄色いひげを持ち、忙しなくひげを動かしながら砂中の餌を探している。
オキナヒメジ(ヒメジ科 ヒメジ属)
撮影地:小木(薬師寺)
撮影日:2007.10.28
時  期:秋
出現度:稀

 秋になると見られる死滅回遊魚。ただし、必ずしも毎年観察される種類ではない。
 前種同様、ひげで海底を探って餌を探している。 
キンチャクダイyg(キンチャクダイ科 キンチャクダイ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2006.11.25
時  期:秋
出現度:中程度

 秋になると見られる死滅回遊魚。画像の個体は幼魚から若魚に移ろうとしている頃でうっすらと青い線が体表面に浮かび始めている。
 警戒心が強く、ダイバーが近づくと岩の割れ目に隠れてしまうため、撮影が難しい魚のひとつ。
タカノハダイ(タカノハダイ科 タカノハダイ属)
撮影地:北小浦(漁礁)
撮影日:2008.7.20
時  期:夏〜秋?
出現度:低い

 魚体に記された斜めのラインと、尾びれに入っている水玉模様が特徴的な魚。
 佐渡でも繁殖しているのではないかと思うが、見かけることは少ない。
ユウダチタカノハ(タカノハダイ科 タカノハダイ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2018.9.29
時  期:夏〜秋?
出現度:稀

 佐渡では稀に見かける魚。このため、見かけるとかなり嬉しい魚の一種。
 尾びれに水玉模様が無い点で前種との区別は可能。
オキタナゴ(ウミタナゴ科 オキタナゴ属)
撮影地:小木(いわしぐり)
撮影日:2021.6.19
時  期:夏〜秋
出現度:普通

 次種に似るが若干体高が低く、しゅっとしている。
 スズメダイに混じって泳ぐ姿を見かける。
ウミタナゴ(ウミタナゴ科 ウミタナゴ属)
撮影地:二ツ亀(七蔵ぐり)
撮影日:2016.9.17
時  期:春〜秋
出現度:普通

 群れを作って泳いでいる姿を良く見かける。
 ときに、体の色が暗褐色になっている個体を見ることがある。
マツバスズメダイ(スズメダイ科 スズメダイ属)
撮影地:鷲崎(げんたぐり)
撮影日:2024.9.14
時  期:秋
出現度:稀

 次種に似るがよくよく見るとちょっと違う魚。体色が次種よりもやや茶色が強く、尾鰭に黒いラインが入っている。このためスズメダイの群れに混じっていても区別することは可能。
スズメダイ(スズメダイ科 スズメダイ属)
撮影地:二ツ亀(七蔵ぐり)
撮影日:2016.9.17
時  期:通年
出現度:極めて普通

 佐渡の海では定番の魚。いつでもどこでも群れていて、見られないことは無いといっても良い。
 ただし、アジやブリとは違って、大きな群れを見ても感動が少ない。これは、通常は群れに一体感が無く、烏合の衆のようだからか?
オヤビッチャyg(スズメダイ科 オヤビッチャ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2009.10.17
時  期:秋
出現度:低い

 対馬海流に乗って秋になると死滅回遊魚がやってくるが、本種もその1種。沖縄では、おそらく注目されることは無いであろうが、佐渡ではそれなりに評価される。ただし、イシダイの幼魚と間違われて、スルーされる可能性があるかもしれない。
ソラスズメダイyg(スズメダイ科 ソラスズメダイ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2020.10.24
時  期:秋
出現度:中程度

 佐渡に流れ着く死滅回遊魚では代表的な魚だが、数年に1度くらいの割合で不作の年もある。
 そのコバルトブルーの魚体は普段の佐渡にはない色であり、本種を見るとうれしくなってしまう。
 ただし、ちょこまかと動き回るため、なかなか写真に撮りにくい。
ヒメコトヒキ(シマイサキ科 コトヒキ属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2010.9.18
時  期:秋?
出現度:極めて稀

 観察したのは、1度のみ。おそらくは死滅回遊魚であろう。
 海面に浮かんだブイの下でゆらゆらと泳いでいた。
イシダイyg(イシダイ科 イシダイ属)
撮影地:小木(新谷)
撮影日:2008.9.23
時  期:春〜秋
出現度:普通

 幼魚のうちは、黄色がかった白と黒のストライプが明瞭であるが、成魚になるにつれ薄れ、全身がグレーで顔が黒いクチグロと呼ばれる姿になる。
 なお、幼魚は結構いたずら好き。ダイビング中に耳などを噛んでくることもある。
イシガキダイ(イシダイ科 イシダイ属)
撮影地:二ツ亀(カブト岩)
撮影日:2016.9.17
時  期:秋
出現度:低い

 同属のイシダイと比べ、あまり見かけない魚。きっと、イシダイよりも南方系なのであろう。
 個人的には、見ることができたら嬉しい魚の一種。
イスズミ(イスズミ科 イスズミ属)
撮影地:高瀬(シイラ漬け)
撮影日:2002.10.13
時  期:不明
出現度:極めて稀

 本種を観察したのは、漁港から漁船で30分くらいのところに位置するシイラ漬け(竹を束ねたものを海に浮かべた仕掛け)に潜る機会を得た時のみ。沖合が主な生息域なのであろう。
メジナ(メジナ科 メジナ属)
撮影地:小木(竜王洞)
撮影日:2021.9.20
時  期:春〜秋
出現度:極めて普通

 大きな岩の割れ目を覗くと、本種が集団で蠢いていたりする。あまり面白みの無い魚であるため、写真に撮ることは少ない。

アカマンボウ目
イボダイ(イボダイ科 イボダイ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2006.11.19
時  期:秋
出現度:極めて稀

 写真の個体は、エチゼンクラゲに纏わりついていた。
 図鑑によれば、幼魚のうちはクラゲにつき、成魚になると大陸棚の底層に生息するとのこと。おそらくは、冬になりエチゼンクラゲが死ぬ頃になるとクラゲを離れ海底へと向かうのであろう。

  ベラ亜目
イラyg(ベラ科 イラ属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2019.10.21
時  期:秋
出現度:極めて稀

 この時初めて観察。伊豆ではピンク色で少々間抜けな顔をした成魚を普通に見かけるが、佐渡では死滅回遊魚。
コブダイ(ベラ科 コブダイ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2007.6.17
時  期:通年
出現度:普通

 佐渡のアイドルとしてあまりにも有名(画像はかつての赤岩のボスである弁慶)。本来は臆病な魚でダイバーの姿を見ると逃げていくが、赤岩のコブダイはダイバーを見かけると近寄ってくる。
 産卵期は6月。夕方に赤岩に潜ると、運が良ければペアリングのシーンを見ることができる。
ホンソメワケベラyg(ベラ科 ソメワケベラ属)
撮影地:北小浦(漁礁)
撮影日:2019.10.21
時  期:秋
出現度:稀

 佐渡の海には死滅回遊魚として稀に流れ着くのだが、2019年はこれまでになく、佐渡の様々なポイントで大量に見られた。ひと時もじっとしておらず、クリーニングには慣れていない温帯の魚にまとわりついては嫌がられることもある。
オハグロベラ(ベラ科 オハグロベラ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2008.9.17
時  期:春〜秋
出現度:普通

 佐渡では、定番のベラの1種。とはいっても、キュウセン程個体数は多くない。
 しかしながら、独特の色彩で目立つ存在である。
ホシササノハベラ(ベラ科 ササノハベラ属)
撮影地:北小浦(漁礁)
撮影日:2012.9.18
時  期:春〜秋
出現度:極めて普通

 背中に白点があるものが本種、無いものがアカササノハベラ。どうやら、佐渡でのダイビング中に見られるものは、本種のみのよう。もっとも、そこまで拘るほど人気のある種類でもないので、普段のログ付けでは、ササノハベラで十分。
イトベラyg(ベラ科 イトベラ属)
撮影地:虫崎(集落前)
撮影日:2016.11.4
時  期:秋
出現度:中程度

 地味なベラだが、死滅回遊魚。
 キュウセンやスジベラ等と混泳している場合が多い。
カミナリベラyg(ベラ科 カミナリベラ属)
撮影地:虫崎(ヘビ岩)
撮影日:2016.12.11
時  期:秋
出現度:低い

 成魚になると緑(♂)や赤(♀)の体色になるが、幼魚のうちは地味なツートンカラー。死滅回遊魚なのだから、幼魚のうちからカラフルでいてもらいたい。
キュウセン(ベラ科 キュウセン属)
撮影地:二ツ亀(カブト岩)
撮影日:2016.9.17
時  期:春〜秋
出現度:極めて普通

 5月のGW頃に冬眠から目覚め活動し始める、佐渡では定番の魚(冬眠中は海底の砂の中に潜んでいるらしい)。
 画像は♂。♀は白地に黒・赤のラインが入る。
ホンベラ(ベラ科 キュウセン属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2019.11.23
時  期:春〜秋
出現度:極めて普通

 キュウセンより一回り小さなベラ。小集団で泳いでいることが多い。
 成魚はこれといった特徴のない魚であるが、幼魚は背びれの緑色をした眼状紋と背中のオレンジ色のコントラストが綺麗である。
スジベラ(ベラ科 カンムリベラ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2007.10.8
時  期:秋
出現度:中程度

 少々南方系のベラで、死滅回遊魚の一種。
 とはいっても、地味なベラであるため、ガイドから本種を見せられて喜ぶゲストがどれだけいるだろうか?
イトヒキベラyg(ベラ科 イトヒキベラ属)
撮影地:小木(いわしぐり)
撮影日:2019.11.23
時  期:秋
出現度:稀

 自信はあまりないが縦縞の入り方等からこのように同定してみた。
 2019年の秋は様々なポイントで観察できたが、通常は見かけることの少ない死滅回遊魚である。
アオブダイyg?(ブダイ科 アオブダイ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2022.9.19
時  期:秋
出現度:極めて稀

 カミナリベラの幼魚に混泳していた縞々の地味系の幼魚。
 まったく自信はないが、とりあえずアオブダイの幼魚と同定してみた。これが初めての観察である。

  ゲンゲ亜目
ナガヅカ(タウエガジ科 タウエガジ属)
撮影地:虫崎(ビーチ)
撮影日:2009.2.28
時  期:冬?
出現度:極めて稀

 この個体は小型の定置網にかかっていたのだが、1m程もありそうな細長い魚が暴れる姿はなかなかの迫力であった。普段は300m以浅の海底に生息しているようで、ダイビング中に見かけることは稀。おそらくは、低水温期に浅場に上がってくるのであろう。
ダイナンギンポ(タウエガジ科 ダイナンギンポ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2008.4.6
時  期:通年?
出現度:低い

 タラコ唇なギンポ。
 この個体は、浅瀬の海底に無防備な状態で横たわっていた。
ムスジガジ(タウエガジ科 ムスジガジ属)
撮影地:小木(竜王洞)
撮影日:2007.2.12
時  期:不明
出現度:中程度

 浅瀬の転石の下で見かけた個体。転石をいくつかはぐるとそれなりの確率で本種を見つけることが可能。
ハナジロガジ(タウエガジ科 オキカズナギ属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2008.7.6
時  期:春〜初夏
出現度:中程度

 本種からギンポまで似たような形状をしている。
 同定のポイントは背鰭の眼状斑。本種は6〜7個ある。
オキカズナギ(タウエガジ科 オキカズナギ属)
撮影地:北小浦(漁礁)
撮影日:2011.7.17
時  期:春〜初夏
出現度:中程度

 ハナジロガジやガジに比べやや見かけることが少ないように思う。両種よりも、やや北方系らしい。
 本種の背鰭の眼状斑の数は4個。
ガジ(タウエガジ科 オキカズナギ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2004.5.16
時  期:春〜初夏
出現度:中程度

 春先の藻場で良く見かける。このときは、珍しく海藻の間から顔を出している姿を撮影させてくれたが、普段はカメラを向けると、うっとうしそうににょろにょろと逃げていく。
 本種の背鰭の眼状斑の数は5個。
ギンポ(ニシキギンポ科 ニシキギンポ属)
撮影地:虫崎(弁天ビーチ)
撮影日:2007.3.25
時  期:冬〜夏?
出現度:低い

 時折見かける細長い魚。前3種は藻場で見かけるが、本種は砂地で見かける。
 個人的には、見かけると少し嬉しい。

  ワニギス亜目
コウライトラギス(トラギス科 トラギス属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2022.11.23
時  期:秋
出現度:稀

 砂地で見られる地味な魚。この時初めて観察したが、ダイビング中は次種と特に区別することなく撮影していた。

 
トラギス(トラギス科 トラギス属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2019.10.21
時  期:秋
出現度:稀

 砂地で見られる地味な魚。とはいえ、佐渡で見られることは稀な死滅回遊魚。
 この時初めて観察。
クロエリギンポ(ベラギンポ科 クロエリギンポ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2020.9.11
時  期:秋
出現度:中程度

 夏〜秋にかけて長手で潜れば必ずと言っていいほど見ることが可能。ただし、それ以外のポイントではまず見ることはできない。砂地の一角にコロニーを作り、ニョロニョロと泳ぐ魚。
 オス同士のフィンスプレッティングで、時折画像のように全ての鰭を広げてくれる。
キビレミシマ(ミシマオコゼ科 ミシマオコゼ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2004.8.27
時  期:不明
出現度:極めて稀

 砂の中から顔をのぞかせている。この写真では判らないが、尾びれが黄色いことを確認しているので、ミシマオコゼではない。
 普段は砂の中に隠れているので、ダイビング中に見かけることは稀。1度だけ観察。

ギンポ亜目
ヒメギンポ(ヘビギンポ科 ヒメギンポ属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2007.7.8
時  期:春〜秋
出現度:普通

 ブルーの地に、オレンジのスポットが入っている綺麗なギンポ。ただし、婚姻色に染められたオスはオレンジ色の地に黒い顔をしている。
 ヘビギンポよりは個体数が少ないように思うが、安定して見かける。
ヘビギンポ(ヘビギンポ科 ヘビギンポ属)
撮影地:姫津(アーチ)
撮影日:2019.9.14
時  期:春〜秋
出現度:極めて普通

 岩の上をひょこひょこと動いている姿を良く見かける。
 確かに細長い魚ではあるが、「ヘビ」と名付けられるほど長くは無い。
トウシマコケギンポ?(コケギンポ科 コケギンポ属)
撮影地:小木(幸福地蔵)
撮影日:2010.9.18
時  期:春〜秋
出現度:低い

 コケギンポの仲間はどれも良く似ている。頭部の房の数や、背びれの斑点の有無などで分類されるが、普段は穴の中にいることが多いため、写真だけで正確に同定することは困難。
 画像の個体は、近縁種のイワアナコケギンポかもしれない。
コケギンポ(コケギンポ科 コケギンポ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2016.9.18
時  期:春〜秋
出現度:中程度

 岩穴から顔をのぞかせているかわいいヤツ。たまに全身を見せてくれることもあるが、危険を察知するとすぐに穴に戻ってしまう。
シズミイソコケギンポ?(コケギンポ科 コケギンポ属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2008.8.2
時  期:春〜秋
出現度:低い?

 前種に似るが、鰓蓋上部に黒色班があることから、このように同定してみた。
イソギンポ(イソギンポ科 イソギンポ属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2007.5.27
時  期:春〜秋
出現度:中程度

 コケギンポより一回り大きく、頭の房が寂しい魚。見かける個体数はコケギンポより少ない(佐渡では、主として沈船で見かける)。
 かわいらしさはコケギンポに劣るが、愛嬌は勝っていると思う。
トサカギンポ(イソギンポ科 ナベカ属)
撮影地:加茂湖(海水導入管)
撮影日:2024.5.26
時  期:春〜秋?
出現度:不明

頭の上に頂いたトサカが特徴的な魚。
加茂湖に設置されたコンクリート構造物の壁面でちょろちょろと動いていた。
ナベカ(イソギンポ科 ナベカ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2007.11.10
時  期:春〜秋
出現度:低い

 本種の生息域はタイドプール等の浅瀬であるため、佐渡のダイビングポイントで見かけるのは、竜王洞や姫津ビーチ等に限られる。
 上半身は虎模様、下半身は黄色という識別の易しい魚。
フタホシギンポ(イソギンポ科 ハタタテギンポ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2020.10.24
時  期:夏〜秋?
出現度:極めて稀

 2020年に初めて観察。確証はないが、死滅回遊魚なのではないか。
 次種に似るが、鰓と尾の付け根にある二つの斑紋で区別可能。
ニジギンポ(イソギンポ科 ハタタテギンポ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2000.9.10
時  期:夏〜秋
出現度:中程度

 ギンポ系の中では、泳いでいる姿を良く見ることができる。
 もっとも、写真のように穴から顔をのぞかせている姿はかわいいと思うが、全身を見せてしまうとどうもかわいくない。画像でも分かるように、サザエの殻の内側等に産卵する。
ミナミギンポyg(イソギンポ科 テンクロスジギンポ属)
撮影地:姫津(アーチ)
撮影日:2007.11.10
時  期:秋
出現度:極めて稀

 佐渡では稀に見られる死滅回遊魚。これまで2回観察。
ウバウオ(ウバウオ科 ウバウオ属)
撮影地:高瀬(黒島)
撮影日:2008.9.6
時  期:春?
出現度:低い

 時折見かけるのだが、物陰に隠れているのが常なので、なかなか撮影できない。この個体は、アマモの根元に張り付いていたのをなんとか写すことができた。

  ネズッポ亜目
ヤマドリ(ネズッポ科 コウワンテグリ属)
撮影地:小木(白灯台)
撮影日:2020.9.29
時  期:不明
出現度:稀

 アカオビコテグリと良く似ているが、体色はやや地味。一方で、画像のように広げられた♂の背鰭は見事。
 佐渡で観察されることは少ない。
アカオビコテグリ(ネズッポ科 コウワンテグリ属)
撮影地:小木(大間)
撮影日:2007.10.28
時  期:夏〜秋
出現度:低い

 佐渡では、小木以外で見かけることはない。ジョーフィッシュ狙いで眼を凝らして海底をチェックしていると、本種が這いずっていたりする。
 なお、画像は♀。♂は第1背鰭が帆船の帆のように広がる。
ネズミゴチ(ネズッポ科 ネズッポ属)
撮影地:虫崎(ヘビ岩)
撮影日:2016.12.11
時  期:春〜秋
出現度:極めて普通

 砂地の海底で見ることができる魚。
 臆病な魚なのか、カメラを向けるとさっと逃げる。地味な普通種なのに撮影が難しいというのは癪に障る。

  ハゼ亜目
イドミミズハゼ?(ハゼ科 ミミズハゼ属)
撮影地:高瀬(陸上写真)
撮影日:2008.9.6
時  期:通年?
出現度:極めて稀

 砂浜の波打ち際の転石下にいた個体を撮影。本種は、汽水域の礫床間隙等の特殊な環境を生育場所にしている。また、生息が確認されている地域は不連続で、県によっては希少野生生物に指定され採集・捕獲が禁止されている。画像の個体が本当にそんな珍しい魚なのかどうか・・・。
ミミズハゼ(ハゼ科 ミミズハゼ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2008.6.22
時  期:通年?
出現度:稀

 浅瀬の転石下に生息しているため、ダイビング中に見かけることはほとんど無いと思われる。
 本種を見たければ、ひたすら転石をめくり続けるという地味な作業を続けるしかない。ただし、本種を発見できたとしても、カメラを構える前に礫床間隙に逃げ込んでしまう恐れは多分にある。
シュンカンハゼ(ハゼ科 オキナワハゼ属)
撮影地:姫津(アーチ)
撮影日:2008.9.17
時  期:夏〜秋?
出現度:極めて稀

 佐渡ではほとんど見られない南方系のハゼ。ガイドの話では同じ岩陰で2007年にも見られたとのことなので、同一個体が越冬し成長していたと思われる(ただし、その後については消息不明)。
 ピンと張った胸鰭が遠目からでも目立ち、印象的。
ミサキスジハゼ(ハゼ科 イレズミハゼ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2020.8.1
時  期:通年?
出現度:低い

 属名にあるとおり、顔中に入れ墨のような横縞が見られる。
 赤岩では確実に定着しているが、岩の割れ目の奥でひっそりとしており、観察・撮影が困難なハゼ。
イチモンジハゼ(ハゼ科 ベニハゼ属)
撮影地:小木(新谷)
撮影日:2008.9.23
時  期:通年
出現度:普通

 深場の岩影等で見かけるハゼ。
 体に入るライン、赤い尾びれなどの特徴により、識別度は高い。
アカイソハゼ(ハゼ科 イソハゼ属)
撮影地:北小浦(赤岩)
撮影日:2009.11.8
時  期:不定期
出現度:低い

 赤い格子模様と緑色の目が印象的な小さなハゼ。岩礁域で見かける。
 ♂は第1背鰭が長く伸びるのに対し、♀は伸びない。
イソハゼ(ハゼ科 イソハゼ属)
撮影地:小木(薬師寺)
撮影日:2007.10.28
時  期:不定期
出現度:低い

 成長しても3cm程の小さなハゼ。
 浅瀬の転石下や岩礁の割れ目等で見かける。
ドロメ(ハゼ科 アゴハゼ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2007.1.6
時  期:不定期
出現度:低い

 砂地系地味ハゼ、その1。
 水深50cm程の浅瀬で、海底の石をはぐったときに見つけた個体。
 普段のダイビングで見かけることは少ない。
サビハゼ(ハゼ科 サビハゼ属)
撮影地:小木(小間)
撮影日:2008.1.12
時  期:通年
出現度:極めて普通

 砂地系地味ハゼ、その2。
 顎にはえたひげが特徴的。良く見かけるハゼではあるが、これ以上記すべきコメントがあるほどじっくり観察することはない。
ニシキハゼ(ハゼ科 キヌバリ属)
撮影地:小木(大間)
撮影日:2007.10.6
時  期:通年
出現度:普通

 オレンジと青のラインが入るカラフルなハゼ。このため、和名を漢字で書くと「錦鯊」。
 実は、全長20cmを越えるほどに大きくなることから、綺麗なハゼであるにもかかわらず、「気持ち悪い」と評されることもある。
チャガラ(ハゼ科 キヌバリ属)
撮影地:二ツ亀(カブト岩)
撮影日:2011.11.3
時  期:通年
出現度:極めて普通

 よく見るとかわいいハゼ。しかし、あまりにも群れているせいか、近縁種のキヌバリとの扱いの落差が大きい。名前からして、「茶殻」と「絹張」だし。幼魚の頃はキヌバリの幼魚と混泳しているが、夏になると本種単独の大集団となる。その群れの大きさ、雑魚度合いは、スズメダイと双璧。
キヌバリ(ハゼ科 キヌバリ属)
撮影地:鷲崎(高瀬)
撮影日:2018.9.16
時  期:通年
出現度:普通

 佐渡で見かける魚の中では美しい魚のひとつ。幼魚は体が透き通っており、更に美しい。幼魚のうちは小集団で藻場を生息地にしているが、成魚になると単独になり岩陰等で暮らすようになる。
 なお、体に入る横縞は、太平洋産で6本、日本海産で7本なのは有名な話。
リュウグウハゼ(ハゼ科 キヌバリ属)
撮影地:小木(新谷)
撮影日:2012.6.11
時  期:春〜秋?
出現度:中程度

 キヌバリが細く、貧弱になった様なハゼ。
 このように書くとつまらないハゼに思えるが、スッキリとした顔立ちで可愛らしい。
 比較的深いところで見ることができるハゼで、兵庫崎や小木では定番の魚。
ホシノハゼ(ハゼ科 クツワハゼ属)
撮影地:小木(小間)
撮影日:2010.9.18
時  期:通年
出現度:極めて普通

 砂地系地味ハゼ、その3。
 うるうるした黒目が特徴的。
クツワハゼ(ハゼ科 クツワハゼ属)
撮影地:小木(薬師寺)
撮影日:2018.7.28
時  期:?
出現度:稀

 前種に似るが模様が異なる。
 この時初めて観察したが、浅い入り江で水の移動が少ないような場所であれば薬師寺以外のポイントでも見つけることができるのかもしれない。
ヒメハゼ(ハゼ科 ヒメハゼ属)
撮影地:小木(薬師寺)
撮影日:2021.6.19
時  期:?
出現度:稀

 砂地系地味ハゼ、その4。
 生息域が内湾や河口域ということなので、ダイビングポイントで見かけることは少ないと思われる。体側にある2個が1組となった暗色斑が4組あるのが同定のポイント。
スジハゼ(ハゼ科 キララハゼ属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2008.4.6
時  期:通年?
出現度:中程度

 砂地系地味ハゼ、その5。
 よく見ると、体表に小さな青いスポットが散りばめられている。
 比較的浅く穏やかな海で見かけるように思う。
 アカオビシマハゼ?(ハゼ科 チチブ属)
撮影地:加茂湖(海水導入管)
撮影日:2024.5.26
時  期:通年?
出現度:極めて普通

 加茂湖に潜ることができれば、ほぼ必ず見ることができると思われる。一方で、加茂湖以外のポイントでは見ることが難しい。
 なお、同属のシモフリシマハゼの可能性はあるが、アカオビシマハゼと同定してみた。
ハナハゼ(クロユリハゼ科 クロユリハゼ属)
撮影地:北小浦(長手)
撮影日:2022.10.1
時  期:秋
出現度:希

 死滅回遊魚のハゼの一種。
 佐渡の海で見られるのは稀なことであるが、2012年は大あたりで、非常によく見ることができた。

  ニザダイ亜目
ツバメウオyg(マンジュウダイ科 ツバメウオ属)
撮影地:見立(沈船)
撮影日:2024.10.27
時  期:秋
出現度:極めて希

 佐渡のダイビングポイントで見られるのは10年に1回程度という大物の死滅回遊魚。個人的には2005年と2024年に見たのみ。
アイゴyg(アイゴ科 アイゴ属)
撮影地:鷲崎(げんたぐり)
撮影日:2018.9.16
時  期:夏〜秋
出現度:低い

 佐渡には、夏以降に群れで現れる死滅回遊魚。年によってかなり差があるが、2002年・2018年は特に多く観察された。
 集団で海藻をついばむ姿、岩肌をなぞりながら泳ぐ姿は独特。
ツノダシ(ツノダシ科 ツノダシ属)
撮影地:小木(大間)
撮影日:2007.10.6
時  期:秋
出現度:極めて希

 2007年秋に出現した死滅回遊魚。しかも、この個体は若魚〜成魚程のサイズで存在感十分であった。
 沖縄で見かけても誰も喜ばないであろうが、この年の佐渡はこのツノダシに注目が集まった。

  サバ亜目
アカカマス(カマス科 カマス属)
撮影地:姫津(ビーチ)
撮影日:2008.9.17
時  期:夏〜秋
出現度:普通

 小集団でいることが多いが、時に大集団となることも。夏以降、良く見かける。
 たまに焼き魚で食べることがあるが、一味足りないような気がする。